表記とズレがあるが、前回の記事から3日経っている。完全にブログを始めたことなど忘れていた。
話題がないときは天気の話をしろという。
世間話で気まずい雰囲気になることを回避するためには晴れていればいい天気ですね、雨が降っていれば生憎の天気ですね、と言えば宜しい。話題に困った際の常套句が天気の話であるために、天気の話を降られた途端、相手と話題が尽きかけていることを実感して焦るのは僕だけだろうか。
2回目の記事にして既に話題が尽きかけているので今回は天気の話をする。
ここ最近寒かった。
とても寒かった。
話すまでもないがとんでもない大寒波というやつが来た。
ミヤハラ家にも訪れた。
寒いだけではない。雪が積もった。
日本近辺の暖流を代表する対馬海流が直撃する我が県で19年暮らしてきた身としては、これほどまでに雪が積もったことなどまるで経験したことはなく、まあ雪が降ってきた、とか山の上の高校に少し積もって雪を投げ合った、滑って尻餅をついたということはあっても、先日のような雪国じみた景色をみたのは初めてであった。
20㎝近く雪が積もったらしい。
たとえそれが豪雪地帯の人々から鼻で笑われるレベルの積雪であったとしても、僕は無意識のうちに「豪雪!豪雪!」と部屋の中から叫んでいた。
秋田出身の先輩は大学の敷地内に6人も入れるかまくらを作り、そこで後輩たちを集め、深夜に飲み会を始めていた。
公共交通機関が死に、タクシー会社に居場所を伝えた途端に電話を切られてしまうほどの陸の孤島と化した僕の住む地区では、吹雪が吹き荒れ、コンビニやスーパーからは食糧が消失、雪の重みから停電が発生し、家の蛇口からはお湯が出なくなり、最終的に水道管は破裂、そんなことは気にも留めずに近所の少年たちは雪だるま作りに勤しんでいた。
雪だるまが作れるほどの雪などそうそう経験出来るものではない。
僕を含め僕の周りの九州男児たちはキャッキャキャッキャと雪遊びに励んだ。
ここで、友人たちの作った雪だるまを見て欲しい。全てツイッターから拾ったものだ。許可などとっていない。
ブログに使うけど、いいかな?などと言えるものか。
もし訴えられたら負ける。
まずはじめに、こちら。
オーソドックスな雪だるまだ。可愛い。
そして何より大きい。人よりも大きい。
THE雪だるまという感じ。表情も可愛らしい。
頭にたくさん棒が突き立てられていて、若干ホラーではある。
次はこちら。
これはすごい。かわいい。
文句なしにかわいい。リラックマ雪だるま。
かわいいだけではない。腕がついている。
輪郭もかなり綺麗に整えられている。
この目や鼻の茶色いやつはなんだろうか。
恐らく折り紙かなにかを切って貼り付けているのだろう。すごい。手が込んでいる。良作だ。
次に見ていただくのはこちら。
これはすごい。
犬だ。犬だるま。横顔が凛々しい。
正面から見た姿も小首を傾げているようで可愛らしい。
黒い液体で作られたのであろう滲んでしまっているつぶらな瞳に何ともいえない哀愁がある。
可愛らしい。
次に、僕の親友の作品。
こちら。
上手い。少し小さい気もするし、
コイツは一切作成に関わって無さそうな趣すら感じさせられるが、雪だるま自体はかわいらしい。形も整っている。楽しそう。
勿論、僕も雪だるま作りに挑戦してみた。
寒かったので家を出ることが出来ず、ベランダに積もった雪しか使っていないのだが、充分な量の雪が積もっていたので全く問題なかった。
そこんじょそこらの小学生ですら数十分もかければ、大人ほどの雪だるまを作り上げてしまう。
こちとら大学生である。しかも、一時間以上かけた。
試験直前だというのに。
その、現実逃避の体現
大学生の本気
渾身の
力作を見てほしい。
こちら。
…………………。
………………………………。
なんか汚い
こう、コレじゃない感がすごい。
逆に何故、僕の友人たちは簡単そうに、勉強の合間にあのサイズの雪だるまを作り上げることができるのか不思議に思う程だ。
みんな、初めてこんな雪を見た、と言いつつも常日頃から練習していたのではないだろうか。
雪だるま作成の訓練を受けていたのではないか。
疑問は確信へと変わる。
僕はだまされていたのだ。
対馬海流の暖かい空気の中ぬくぬくと暖房の中ですごし、朝起きる時間になれば布団から抜け出し、一限の開始をコタツの中で迎える。僕がそんな自堕落な生活をすごす一方で皆は訓練していたのだ。日々、雪を丸めていたのだ。
なぜ球体すら作れないのか。
手袋を装着し、スコップを使い、ちりとりを駆使した僕は
素手の女の子にも負けてしまうのだ。
屈服。
完敗である。